2010年12月8日水曜日

【書評】


「嫌消費」世代の研究――経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち

昨年出たころに読んだ本だが、最近話題なようで。
若者の消費傾向を説明しようとするが、
現代の若者的には著者の挙げる「若者が消費をしない理由」と、
自分が消費をしない理由を対比しながら読むと面白いかもしれない。
随所に
「それは論拠として成り立つのか?」
「図は正しいのか?」
「インパクトを狙っただけではないか?」
と思われる部分はあるが、これを読むと
上の世代は消費の冷え込みに対抗するためにどうしたらいいか?
という疑問をどのように解決しようとし、滑っているのかが見えてくる気がする。






欧州激震

教授の本です  が、IMF出身で業界的にも権威らしく、
ジュ○ク堂に二列で平置きになっていたという恐ろしい本。

株や為替は知識とセンスがあれば利益率が上がるのはわかった、
でも国債については大きな動きもなく、退屈?
と思っている人には有用な本。
国債において市場に対し知識でアドバンテージを取るためにはどういうことを知っていればいいのか?
という疑問に対する答えがここにはある。
未だに比較的安全な商品というイメージが国債にはある中、
漫然とポートフォリオに組み込むことに対し危機感を持たざるおえなくなる。
用語の説明も詳しく、ユーロ圏と国債投資に興味がある人には絶対におすすめの一冊。